議員日誌210   衣笠兵太夫の標    H25  8.10

 筑西市には、報徳壹圓塾(ほうとくいちえんじゅく)という会があります。二宮尊徳の功績に関連のある自治体では、やその思想を学ぶ報徳サミットを開催していますが、この会は私塾であり、会員は一般市民です。個人として二宮尊徳の報徳思想や地元筑西市における彼の功績を研究しています。その活動の一つとして、ゆかりの地に顕彰の標を設置しています。 

 江戸時代末期(享保―天保年間)、下館藩は度重なる飢饉に見舞われ財政が悪化し、当時財政改革で名を馳せた二宮尊徳に指導を仰ぎました。この時、尊徳翁に直接つかえた下館藩の役人が衣笠兵太夫でした。兵太夫は下館藩の窮状を何度も訴え多忙を極めていた尊徳をなんとか下館藩に招きました。その後の兵太夫の働きは尊徳の目にとまり、尊徳は彼を重用したようです。下館藩では兵太夫の功績が語り伝えられましたが、現代の筑西市民で兵太夫を知る人は少数です。 

 その衣笠兵太夫の功績を後世に伝えるため、壹圓塾、下館巴ライオンズクラブが協力し、顕彰の標を下館城跡地に設置する運びとなりました。そして、その除幕式に参加させていただき、、生まれて初めて除幕する栄誉を与えられました。郷土史を熱心に研究している方々、報徳思想を現代に生かそうと活動している方がたに深く敬意を表したいと思います。

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