議員日誌1096 請願 「インボイス制度の実施中止を求める」  R5 9/11

 9月定例会も日程が進み、各常任委員会の審議日程となりました。本日11日は私も在籍する総務企画委員会の審議です。そのなかで「消費税インボイス制度の実施中止を求める請願」の提出がありました。委員会で願意の妥当性を審議するのです。

 

 インボイス制度の目的は「消費税を正しく計算すること」が政府の説明です。確かにその通りの効果はありますが、副作用もあるのです。一番の副作用は売上1000万円未満の免税事業者(特に報酬を得てサービスを提供する個人事業者、例えば職人、フリーランス等)に対する経営環境の変化です。これまでは、報酬を支払う企業は、免税業者の請求書で支払っても、消費税を計算する場合、課税業者と同様な処理で済んでいました。しかし、今後はそうはいきません。課税業者としての請求書でなければ処理できないのです。これがインボイス制度です。詳細は紙面が足りませんので省きますが、結果として免税事業者の経営に悪影響を及ぼします。当然、商工会議所はインボイスに反対です。

 

 インボイス制度は、一般市民にとっては直接かかわってきませんのでよく理解されないまま言葉だけ広がったように感じます。もちろんその功罪を深く考えることもないでしょう。市議会議員にとっても同じです。法律なので市議会にはかかわりありません。そして深く理解しようとしません。その結果、法律で決まったことに反対することもないだろうという空気が支配的で8人の委員の中で、発言者は私一人でした。評決の結果「不採択」となり、賛成者は私一人でした。

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