議員日誌526   改憲勢力とは          H28 7.14

 参議院選挙の結果が判明してのマスコミ報道に、「改憲勢力が衆・参で3分の2を超えた」の大見出しがあります。はたしてどんな意味があるのでしょうか。執筆者の意図は、憲法改正が現実味を持ってきたということなのでしょうが、はたしてそうなのでしょうか。

  個人的見解を述べれば、現段階では憲法改正には程遠いと言ったところです。改正すること自体を目的としたり重要視することもナンセンスですが、絶対に替えないことを主張することも理解できません。憲法を勉強し議論することは重要です。政治家であれば、社会情勢、国内世論、世界情勢を睨み、現憲法との整合性を検証し、改正すべき点があれば議論し、論点を明らかにすることが求められます。

   残念ながら、現時点では論点が絞れていません。その段階で、「改憲勢力が3分の2」というのは、何らかの意図が感じられます。改憲することが世論の多数派という印象をあたえることになります。マスコミが為政者の意図を忖度している構図です。本来、現憲法で何が不足しているのか、どこが現社会情勢と乖離しているのかを追求し、論点を絞ってから「改憲勢力が・・」と大見出しすべきでしょう。

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