半年ほど前当稿21号でも触れましたが、道の駅「グランテラス筑西」の拡張工事が進行しています。面積約3.2ha、総工事費約23億円という巨額の事業です。既存の道の駅は面積約4.5ha、総事業費が約30億円でしたので、約2倍増となるのです。拡張というより新たなテーマパークの新設という印象です。私は議員であった時から必要性に疑問を持ち、管理運営計画を質してきましたがそれに対する回答は未だにありません。新たな施設には収支計画はおろか来場者数の目標値すら明示されていません。
既存道の駅の計画は、来場者数100万人、売上10億円(1年間)を目指していました。これはすでに達成し上振れしています。利益剰余金も生じています。すなわち成功した事業なのです。現在なすべきことは、現状を維持あるいは成長させるために、いかに施設のメンテを行うか、改良改善をするかに的を絞るべきなのです。駐車場の増設、空調の増強は喫緊の課題です。これを通り越し、投資額倍増の拡張計画、しかも管理運営計画すら明示しない計画はあまりにも無謀です。
筑西市には、他に投資すべきことがいくつもあります。下館市時代から叫ばれている野球場の改良工事、若者が移住定住しやすいヤングニュータウン、企業を誘致できる工業団地、リゾート型商業施設を誘致できる商業団地の造成。
新市長には、前市長が
計画した道の駅拡張事業を継続する義務はありません。一度立ち止まり、計画を練り直すことから始めるべきでしょう。

