国の政局が混迷しています。石破政権が支持率低迷(衆院選、都議選、参院選3連敗)で自民党総裁を辞任することになり自民党の総裁選がおこなわれ、高市氏が選出されました。マスコミ報道では、波乱はあるが国民人気の高い高市早苗氏がなんとか総理大臣になり国政を立てなすことが国民が望む方向と印象付けています。野党連合は数合わせに過ぎないなどと表現しています。はたしてどうでしょうか。(私も自民党総裁選では高市早苗と書きましたが)
そもそも自公連立政権が少数与党となったのは石破総理・総裁が原因ではなかったはず。長期の安倍政権、菅政権、岸田政権の時に自公連立政権は国民の信望を失ってきたのが事実です。この間の自民党の不祥事は快挙にいとまがありません。であれば次の政権は非自公が本来合理的です。なぜ国民からそれを望む声が大きくならないのでしょう。
原因は2つあります。一つは野党に政権を取って国政を立て直すという覚悟が見られないことです。立憲民主党は政権奪取を公言いたしましたが国民からも、他の野党からも期待・信頼されていません。力不足は否めません。他の野党はそもそも政権を担う覚悟がありません。政策を実現することが「大義」と言い放っています。野党が大きく育たないことが日本の弱点です。2つ目はマスコミです。大手マスコミは、既存権力を真剣には批判しないのです。霞が関(官僚)も自民党よりです。政権交代を阻止したがっています。
高市早苗氏は確かに国民人気は高いのですが高市内閣を支えるのは自民党です。野党の一部が連携するのでしょうが中心は自民党です。これで国民が期待する政策実現となるのでしょうか。不安を持ちながらも高市内閣に期待するしかありません。