議員日誌9 スピカビル売却問題

 6月定例会を通し、現時点における筑西市の最も重要な問題は、地域医療問題とスピカビル売却問題だと感じました。両問題に関して執行部が進める政策が是か非か、賛成すべきか反対すべきか、自分なりの意見を持つには相当の調査・研究が必要です。

 スピカビル売却については、大きく分けて3つの問題があります。一つは売却価格が適正かということです。入札最低価格が3,580万円。固定資産評価では30億円以上あります。市が買い取った価格、その後の修理等で約6億円が投資されています。

 2つ目は、買い取った民間企業が期待通りにビルを運営するのかということです。入札条件に転売禁止がありませんので、応札した企業が早々に転売する可能性もあります。その結果、入札では認めていない風俗店等の業種が出現する可能性があります。また、これまでいくつかの企業が撤退していますので今度も成功する保証はありません。経営に失敗して破たんし、駅前を活性化するどころか衰退・劣化させる恐れもあります。

 3つ目は、現在3階4階に入っている市役所の機能・職員を全て3支所(関城、明野、協和)に分離して移転させる計画が同時進行している事です。もっと強く言えば、支所への移転が先にあって、そのために売却が行われるふしがあります。本庁機能を分散させることが果たして合併後の市の在り方として前進なのか。後退ではないのか。さらに、支所は此度の震災で被災しており、多くの職員を受け入れるためにはその改修工事に相当な費用が発生する可能性があります。明野、協和支所の建屋は建築後40年以上経過しています。

 代替案はないのでしょうか。

コメントは受け付けていません。