議員日誌1106 西部メディカルセンターの決算診断 ③ R5 10/29

表-1 過去5年間の実績と目標値 (カッコ内の数字は目標値)

目標値を下げる正当性についてー ③医師数、看護師数

  令和3年度の医師数(常勤)、看護師数の当初の目標値はそれぞれ34人、180人、実績では医師数37人、看護師数164人。医師数は目標値を3人上回ったのです。看護師数は目標値に届きませんでした。それが令和4年度の目標値はそれぞれ34人、176人です。医師数においては37人の実績があるにもかかわらず目標値34人というのは理解できません。看護師数にしても目標値を180から176に引き下げる理由が理解できません。

  第一期中期計画の最終年度の令和3年度において、患者数、医業収益が目標値から大きく後退しています。総支出をみれば令和3年の目標値も実績も60億円程度であり令和4年度は目標値58億円に対し実績は62億円。収益が目標値から大きく下回る一方、総支出は目標値を超えています。そしてコロナ補助金がなければ令和4年は7億円の赤字です。

  本業だけでは収益が上がらず赤字である原状に対して、収益の原動力であるはずの医師の増強を図らないことでいいのでしょうか。地域医療にとっても脳外科、心臓外科の医師の増強の必要性は論を待ちません。また収益アップには看護師の増強も必要です。思うように増えない実情に配慮して目標値を下げてよいはずありません。

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