議員日誌1049  福島原発視察 ②  11/23

  此度の視察は、東京電力下館支社長様の協力があって計画されました。東電は一般国民に対し福島第一原発の視察を受け入れているようです。「東京電力廃炉資料館」を設け、視察者に対する受け入れ態勢を整えています。ここでは東電が大変な災害を起こしたことの謝罪を表明し、福島第一原発の廃炉に全力で取り組んでいることを強調しています。私たち一行(しもだて紫水ロータリー)もここでレクチャーを受けてから専用の視察バスに乗って原発施設内に案内されました。

 

  第一原発の1号機、2号機、3号機、そしてトリチウムを含む汚染水の巨大で膨大な数のタンク、テレビやSNSの映像とは比べ物にならない迫力があります。改めて気づくのは、廃炉作業に伴う建設工事、土木工事、管工事の継続です。1号機、2号機、3号機の原子炉内のデブリ取り出しには今後30年かかるそうです。さらに施設外でも放射能との闘いがあります。大熊町、双葉町ではいまだに廃屋、廃ビル、廃店舗が捨て置かれています。経済活動は見られません。


 「廃炉資料館」を設け、福島第一原発の現状の視察を受け入れている東電そして国のねらいはどこにあるのでしょう。ここで体験する限りでは、原発の怖さ、理不尽さを感じるばかりのように思います。

PS. 原発施設内での撮影は禁じられていましたので、現地写真はNHKのニュースから拝借しています。

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