議員日誌814  議案―筑西市の賠償責任   R元 9.17

 今定例会に議案として、市の賠償責任問題が上がっています。市がA氏に売却した土地に、大量の廃棄物が埋設されていたことに対する責任です。(法律用語で瑕疵担保責任と言います。)市は公売によりA氏に約700万円で売却しましたが、その賠償金は約2000万円となっていました。議会はこの賛否を問われます。

 私は、本会議でその経緯を質しました。A氏は土地購入後、4月上旬に埋設物を発見し市に通知、その後、市は第1回目の試掘を行う。このときに大量の廃棄物が埋設されていることが判明、しかし、A氏は建物の建築を進めた。6月に第2回目の試掘、埋設物の全体像を掴む。撤去費用は約2000万円と見積もられる。現在は、建築物は完成し土地全体は整地され、土地建物の使用は充分可能のように思われます。

 最初の疑問は、売買契約書には、市は瑕疵担保責任を負わない旨明記されているにもかかわらず、市は賠償責任を2000万円と認めていること。2つ目の疑問は、大量の埋設物が発見されたにもかかわらずA氏の建築工事を止めなかったこと。通常取引であれば、売却した土地に大量の廃棄物が発見された場合、工事は停止し、廃棄物の撤去、あるいは契約の解除が話し合われます。売主が市(公益的立場)ということを考慮すれば、大量の廃棄物が埋設された土地を市民に引き渡すことは許されません。  (次稿へ続く)

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