議員日誌309     脱原発のうねり8月      H26 8.3

 新聞報道によれば、検察審査会は東電元会長らを起訴相当と議決したようです。これは市民感覚だと思います。東電はあれだけの事故を起こし、関連死で多くの方がなくなっており、そのうえ事故は収束の兆しが見えないというのに、昨年度後半から今年度4、5、6月の連結決算で黒字を出しているということです。そして検察はこれまで誰一人刑事責任を問うこともしませんでした。  

 原発を推進する政府の立場としては、東電に立ち直ってもらう必要があります。つぶれてしまえば他の電力会社の原子力方針が揺らぎかねません。しかし、原発の未来は暗雲が垂れています。原発から出る廃棄物の処分ができないのです。私が学生だったころ(35年前)から原発の課題だったことです。これでは原発が推進できないことは子供でも分かります。さらに、格納容器、圧力容器という外部と隔離した空間で核分裂を起こさせる技術では、これらの容器が破損した場合の恐ろしさは全く解決されていません。

 要するに、核分裂で、安全にエネルギーを取り出す科学技術が確立されていないということです。まだ、人類は核エネルギーを利用してはいけないのです。  このことに気付いている多くの方がおられます。それらの方は地道に訴えています。脱原発の行動をマスコミが伝えていないだけです。原発に替る発電技術は提案されています。私たちはこの技術に注目すべきです。

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