議員日誌175    新市長の課題    H25 4.15

 筑西市民は、現市長任期満了後、新市長に市政を委ねることを選択しました。4年間の市政運営に市民が継続を認めなかったわけです。それは、現市長の責任です。4年前の市民の、変化を求めた意思に応えられなかったということです。新市長には、この経緯をしっかり理解し市政運営に臨んでほしいものです。圧倒的票差で選ばれた新市長ですが、その政権体制に不安がないわけではありません。

 筑西市の政治課題の一つ、地域医療問題―新中核病院の建設問題は、劇的に解決するものではありません。前政権の方針に対する明確な対案があったとは必ずしも言えません。今後、3カ月間に進展が見られない場合、批判の声が上がる恐れもあります。6月議会がカギとなります。

 スピカビル問題については、新市長須藤氏の主張と、その支持議員・会派の主張が必ずしも一致していません。新政会や共産党、公明党議員は本庁舎の耐震改修に反対しスピカビルへの本庁舎の移転を主張しています。一部新聞報道では須藤氏の公約のごとく発表していましたが、彼は選挙中、「スピカビルは市有財産として有効活用する」と訴えています。私はこの主張を支持しています。スピカビルへの本庁舎移転論は、スピカビルの有効活用案の一つとして唐突に出されたものです。本庁舎の在り方を徹底的に議論すれば、今、拙速にスピカビルに移転などすべきでないという意見が力を得てくるでしょう。そうなれば、3分の2の賛成が必要な本庁舎移転決議は提出されません。そして、3月議会で否決された本庁舎耐震改修案が再び議論されるでしょう。須藤氏は3月議会の否決に手を染めていませんので、議案再提出は十分あり得ます。彼の支持議員はどう対応するでしょうか。

 更に、須藤氏支援に回った共産党会派を中心に、本庁舎跡地に新市民会館建設を要望しています。行財政改革を推進している時期に、この要望は大きい支持を得られません。市民アンケートでは15%の支持です。新市長がこの要望を退けた場合の推進会派の動向は不透明です。

 新市長は、今後の重要課題は議会と話し合って進めていくと訴えていました。ともすれば、支持会派に引き寄せられ、市民の多数意見とずれる可能性は否定できません。新市長には、市民の声をきちんと聞き理解し、真の民主政治を実現し、近未来の筑西市の構想を練ったうえでの政策を打ってほしいものです。

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