議員日誌157      指導と体罰

 立て続けにこの話題が世間をにぎわせています。大阪市桜ノ宮高校での部活顧問教師による体罰指導による生徒自殺報道は衝撃でした。新聞報道がまだ続いている矢先に、女子柔道の体罰告発報道です。当然背景も現場も関係人も違いますが共通したものがあるように思います。前者の場合学校における教師と生徒ですから当然指導者と教え子の関係で、後者の場合でも、日本女子柔道連盟の監督と選手との間には同様の心情があったはず。日本の伝統的修行法に師匠と子弟の関係があり、そこには根性論、精神主義、はたまた愛の鞭的主義が支配しています。これらを全否定する勇気はありませんが、少なくとも前近代的と言わざるを得ません。非科学的とも言えます。

 教育と指導は別物で、同義に扱いことは憚られますが、人間社会で行われる広義の指導に含まれます。そこには法と科学すなわち理論理性で支配されなければなりません。人情感情は排除できませんが極力抑えなければ非効率になります。こう考えれば体罰や暴力を指導現場に持ち込むことはなくなります。

 少し、偉そうに論じています。実はおのれを恥じているのです。親が子を指導することも同じ理論です。ずいぶんと感情的に指導教育してきました。子供たちから告訴されても弁解しようがありません。

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