議員日誌980  議会のデジタル化  令3 11/23

 先日、議会ICT推進特別委員会として、先進的取り組みをしている結城市、取手市を視察研修してまいりました。両市では、これまで議会活動で扱ってきた膨大な紙の文書・資料がデジタル空間に整理され、タブレットという文明の利器によりアクセスすることが現実となっています。さらに、災害時のBCP―すなわち、非常事態で議員が集まれない場合も議会機能を維持するリモート会議の可能性を持つこともわかりました。取手市議会はその実証実験を行い、本会議で実現できるよう法改正の必要性も指摘していました。

 

   但し、危惧することがあります。それは、リモート会議は すでにビジネスや市民活動において利用されていますが、これと同じ発想で議会にリモート会議を持ち込むことには疑問があります。リモート会議の必要性を厳密に議論しなければなりません。本会議や委員会に出席しなくても会議が開けるという利便性からの理由だけでリモート会議を導入すれば、本会議や委員会の権威、そこでの会議の重みが薄れてしまいます。本会議や委員会だからこそ、言葉を選び、緊張感の中で議論ができるのです。

コメントは受け付けていません。