議員日誌61  第4回スピカビル特別委員会

 さる12.16、全議員による「第4回スピカビルありかた検討特別委員会」が開かれました。冒頭、尾木議長は今回を以て当特別委員会の提言をまとめる意向を表明していました。12月議会における市長の言によれば、議会特別委員会の意向を踏まえて施策を決定すると言うことですので、その施策を次年度予算編成に反映させるためにはその通りだと思います。ですが問題はその中身です。

 今回は、特別委員会が始まる前に、商工会議所の意見を聞く時間を設けました。意見の要点は、複合ビルとしての再生です。本庁舎の移転ではありませんでした。私の主張に近いもので少し安心しましたが、行政フロア-を増やすことが含まれていたことは少し残念です。

 その後の委員会の会議では、私は持論を展開させていただきました。スピカビルのあり方は、駅前の振興、市街地の活性化が第一義です。すなわち事業者利用です。一般に、事業者にとって、固定資産評価額の高いビルを買い取るより賃借した方がはるかにリスクが小さく有利です。スピカを賃借して利用するする企業を探すこと、実際、申込みがあるやに聞いています。これまでの2年間、買い取り希望者を募る際、借り受けの問い合わせが相当数あったはずです。

 委員会の意見の多くは本庁舎移転、そしてその延長線上に市民会館(アクロス並み市民ホール)再建を主張しています。しかしこの案は、現に使える本庁舎をなぜ捨てるのか、本庁舎が駅前ビルで市民が納得するか、アクロス並みの市民ホールが必要か、市の骨格となる建造物がすべて駅周辺に集まることが適正か、これらの議論を飛ばしています。このスピカ特別委員会にその議論をする権限があるのかさえ議論されていません。行政改革とのすり合わせも行われていません。

 特別委員会からの提言は、多様な意見の併記でお願いしたいものです。

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