議員日誌53   原発について

先日ある組織(婦人の会)から東海原発の廃炉を求める署名活動の案内が届きました。福島原発事故が発生してから原発の是非を問うテレビ番組や雑誌が多く出現し、それぞれの立場の人が立場を踏まえて発言しています。当然、重要問題ですから国民的議論を起して、方向づけをしていかなければなりません。地方の市議会議員も意見を持つべきだと思います。

 原発の安全性に疑問を持つことや、事故の怖さを再認識することは当然ですが、感情的議論は避けねばなりません。原子力技術は未完成ですが人類の将来を左右するほど重要な技術であることも事実です。日本から原子力技術の研究まで根こそぎ否定するようなことのないようにしたいものです。技術立国日本にとって、原子力の研究を目指す若者がいなくなることは悲劇です。この視点からの議論が見られないのが気がかりです。

 東海原発については個別の問題として発言しますが、事故にならなかったのは奇跡的だったという内実を知ると、やはり停止、廃炉の方向が正しいのでしょう。震度7以上の地震、歴史上最大の津波でも耐えられる技術を確立するまでは安心できません。不可能ではないのでしょうが。

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