活動日誌 28 「議会だより――選挙カー自粛」の扱い

 現職議員の申し合わせが議会だよりに掲載されました。大震災の被災者の心情に鑑み、選挙カーを自粛するということです。この記事の取り扱いを巡って事務局の判断が割れました。

 法的に問題がないのだから捉われず選挙カーをだすべき、市民の顰蹙(ひんしゅく)を買う恐れがあるから辞めるべき。戦術として、他陣営の出方を見ながらという折衷案を取るにしても、出陣式には選挙カーを配置し演出効果を狙う、出陣式にも利用しない。まっぷたつです。指導的(好意的)立場の元議員は、選挙の理念、公職選挙法に照らして問題ないのだから、新人候補は選挙カーを出すべきというものでした。

 私個人的には、この申し合わせ(全員協議会)は不当だと考えます。新人候補者の参加なしで決めるべきではありません。また、被災者の心情に鑑みる必要は理解するとしても、選挙カーを全面的に否定するがごとき表現は、現職議員のお手盛りを感じさせます。連呼型の遊説を自粛する―程度で良かったように思います。

 しかし、選挙で票を多く取るための戦術を考えるとき、選挙カーをいきなり持ち出すのはプラスではないと判断し、準備はするものの出陣式には持ち込まないことを決断しました。難しい判断です。

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