議員日誌443     ノーベル賞とTPP報道        H27 10.7

  昨日の報道はノーベル賞(大村氏、梶田氏)と「TPP大筋合意」。大村氏と梶田氏には敬意を表します。私たち日本人の誇りです。文句なしの大喜び。しかし、「TPP大筋合意」の報道には素直に喜べません。

  テレビ報道、新聞主要紙はおしなべて好意的に報道しています。合意は国益という捉え方です。その意味で甘利大臣の労をねぎらう画像を流しまくります。ですが、細かい内容はわからないのが実情です。なにしろ秘密会議が前提です。各国に不利となる内容をそれぞれの国に報告していることはありえません。  ISD条項はどうなったのでしょうか。日本の医療保険のすぐれた特徴-国民皆保険は守れるのでしょうか。日本の質の高いそして平等な医療は維持できるのでしょうか。国民の命・健康に直結する食の安全は確保できるのでしょうか。農産品5品目への影響は限定的という論調は信用できるのでしょうか。

 中国圏に対抗したアメリカ中心の経済ブロックをつくり、その仲間であることのみが成果であるような合意でないことを祈ります。わが国においても国会は十分に吟味・議論し、承認か不承認か判断すべきでしょう。

コメントは受け付けていません。