議員日誌284   本庁舎のスピカビル移転の是非①  H26 5.10

今後30年、市役所本庁舎が駅前ビルでよいのか

現在、市執行部は筑西市役所を駅前ビルに移転することを検討しています。スピカビルを改造し、今後30年間利用する計画です。しかし、今本当に移転する必要があるのか、合併して11万都市となった筑西市の市役所の位置が、狭い駅前でよいのか、大変疑問です。皆さんと真剣に考えてみたいと思います


 

今なぜ移転するのか

市民の皆さんの間に、「本庁舎は耐用年数が経過してい る。」という誤った情報が蔓延(まんえん)しています。本庁舎の耐震 補強工事が始まりました。SRF工法によるもので、震度 6強の地震に耐えられる強度が生まれるそうです。完了す れば15年程度は耐用年数が確保できます。今後、移転費用の2割程度を予算すれば、国の安全基準を満たし長寿命化することも可能です。今なぜ、 この本庁舎を廃棄する必要があるのでしょうか。実にモッ タイナイ話です。

 

 

 

 

 

 

スピカビルの復興は民活こそ本筋

スピカビルは、本来であれば、商業賃貸ビルであるので、民間需要や借り手事業者に精通した管理会社に委託し、民間テナントを募集すべきです。大型スーパーや商業施設にこだわらず、飲食店、オフィス、理容店、クリニック、学習塾等も検討すべきです。とにかく一等地です。 駅前ビルの民間需要は必ずあります。 前市長はビルの民間売却にこだわり、新市長はそれを否定した経緯から、違いが分かりやすい市役所としての活用を表明しました。残念ながら両市長とも、民活利用に真剣に取り組んだとは言えません。

 あるシンクタンが「商業施設としての利用は難しい」というリポートを出しましたが、これはサティのような大型店舗の利用を指したのであって、事業系利用を全否定したものではありません。須藤市長には、民需を信じて民活利用によるビルの復興を目指してほしいものです。そうしなければ駅前の真の賑わいとは言えません。


理想的な市役所の立地条件は

地方都市においては多くの市民が利用する公共施設は、便利な道路と広い平面駐車場が必須条件です。大規模商業施設でも、みなそうです。  筑西市民の1世帯当たり自動車保有台数は全国1位、移動手段はほぼ自動車と言っても過言ではありません。駅前の施設であってもそれを利用する市民の95%以上は自動車で来るでしょう。この特性を考えれば集客施設にはスムーズに出入りできる道路と広い平面駐車場は必須条件です。 これだけでもスピカビルは筑西市の市役所本庁舎として適しているとは言えません。将来、移転するのであれば、もっと適した場所があるはずです。発展性、市民の利便性、旧3町地区の一体性の醸成、災害時の避難場所となりうる多様性、等々考えて検討すべきです。

つづく

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