議員日誌281    スピカビル本庁舎構想の期間    H26 5.3

 スピカビル本庁舎構想がピープルを通し、広く市民に報じられてています。市民の何人かは「決まってしまったのか」と尋ねてきます。さらに「10年くらいしたら県の合庁あたりに移転するのは本当か。」私は戸惑いを隠せません。「スピカビルに移転してさらに10年や15年で南に移転するなどあり得ません。もしスピカビルに移転するならビルの寿命が来るまで使う覚悟がなければ理屈が通りません。」と答えます。
 スピカビル本庁舎構想は、スピカビルの利活用論議から生まれています。駅前振興のためにもスピカビルの空床を有効利用するという市当局の目的があり、売却論や本庁舎論があります。今は現市長が本庁舎論を唱えているわけですが、ビルの寿命が来る前に本庁舎が再移転したら、空きビル論議がまた再燃します。この点、市長は25年9月議会で私の質問にビルの寿命に合わせ30年くらいは想定していると答えています。
 しかしながら、一部の人たちはスピカビルに移転したのち10年から15年で南に移転すると信じています。実際、議員の中にも再移転を前提にスピカビル本庁舎案を支持する方がおられます。これはどういうことなのでしょうか。スピカビル活用プラン検討委員会(スピカビルを本庁舎を含む複合施設として活用するための委員会)では活用期限を議題にしませんでした。変動可能としたようです。ピープルには30年安全安心な本格本庁舎ですとは謳っていません。見方によっては、長期間駅前ビルに本庁舎を固定することに不安を持っている人に受け入れやすいように、あえて明確にしなかったようにも感じられます。
 しかし、10年や15年で再移転するなら此度の移転は論拠を失います。再移転を前提にスピカビル本庁舎案を支持する人は再考を求められます。現本庁舎は修繕により長寿命化できるのですから次の本庁舎改築のため基金を蓄える、スピカビルは今の時点で民間による活用策を考えるべきでしょう。

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