議員日誌227       土地の名義       H25  10.6

私の事務所への依頼で時々ある内容ですが、何年も前に土地を買ったのだが名義を変えることなく今に至っている、何とか自分の名義にしたいがどうすればよいかというものです。様々なケースがあります。理由も土地の価格も様々です。

 

先日の依頼人は、ある日突然東京の業者――何の肩書きか不明、法律系の事務所――が訪ねてきて、「○○さんの代理人です、あなたから買った土地の名義を○○さんに変えますので必要書類・・・を用意してください」というのでどう対応すべきか相談に見えたのです。通常は○○さんから依頼されるところですがまあいいでしょう。此度の案件は、○○さんは依頼人のご主人(故人)から屋敷が狭小だったため、畑の一部を譲渡してもらったが、法的手続きを怠り、事実行為だけを済ませ、今日に至ったようです。相続した依頼人はその経緯をまったく知らされていませんでした。いつまでたっても名義が変わらないことに不安を持った○○さんが行動を起こしたのです。

 

農地を屋敷の一部に加えることは、工事そのものは簡単でも、法的には簡単ではありません。ですから、土地代金は払って屋敷にしたのに名義が元の所有者のままという過ちを往々にして起こします。費用は掛かっても土地行政に詳しい専門事務所に任せるべきでした。

 

ところで、依頼人と○○さんは同じ自治会で知り合いでした。何故、わざわざ東京の業者を代理人にしたのでしょうか。少し残念です。ここでもまた過ちを犯しています。

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