議員日誌214  ソーラー発電と電力会社①  H25 8.21

 ソーラー発電事業に参入する企業や個人が増えているという話を先日致しましたが、いくつかの疑問があったので、東京電力下館支社を訪れました。余談になりますが、市議会議員の名刺を受け付けに出し、ソーラー発電について質問がありますので広報関係の方にお会いしたいと申し出ると、支社長自ら客間に通してくれました。ありがたいことです。

 質問 ①太陽光発電は現実の電力需要にどの程度役立ちますか。 

     ②ソーラー発電事業は本当に儲かりますか。 

     ③電力会社が直接メガソーラー発電所を建設し電力供給すべきでは。

 支社長は、驚くほど率直に答えてくれました。現時点では、ソーラーによる発電は、ほとんど役に立っていないということです。電力会社の発電所の出力を減らすことが出来るほどの電力量は生産できないということです。それでは今後10倍100倍のソーラー発電が行われたらどうかと聞くと、電力需要のピーク時に多少の補助電力として役に立つ可能性があるという答えでした。理論上は、可能な限りパネルを広げれば必要電力は賄えるはずですが、夜間はゼロであり、天候によって供給量の変動は激しすぎ、これを解決するには高性能な蓄電池が必要です。コストに合うだけの技術は現実的にはないということです。 

 それでは、ソーラー発電事業者はもうかりますかと聞くと、現在は儲かる設定になっているということです。高めの固定価格で電力会社が20年間買い取りますので、事業者は利益を出しやすい。しかし、その買い取る原資は一般ユーザーから頂いているので、利益を出す事業者が増える分、一般の電気料金は上がり続けます。続きは稿を改めます。

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