議員日誌183  本庁舎の本格的議論③ H25 5.12

 日誌180、182で述べてきたとおり、市庁舎という立ち位置から見れば、筑西市の現本庁舎は、当面移転する必要性も建て替える必要もありません。勿論、耐震補強の必要性はあります。しかし、他市(小山、結城、下妻、桜川)の対応を見ても分かる通り、特段危険性が高いものでもありません。今後、本庁舎に関しては、以前にも触れましたが、専門家、学識経験者、議員を含めた検討委員会を設け、そこでじっくり話し合うべきです。

 しかし、早急にスピカビルへの移転を主張する人たちがいます。耐震補強工事をするより移転する方が経済的と言う理由です。スピカビルは今後30年(共産党議員さんは40年)は安全に使用できるから、新庁舎を建てる必要もないそうです。石巻市では約30億円をかけて駅前ビルに移転しました。土浦市は駅前のウララⅡビルに移転するのに52億円の予算を決定しました。筑西市は数億円で30~40年安全な移転が可能と言うことでしょうか。建築のプロに言わせればありえない話です。

100歩譲って、低額でスピカビルに移転が可能で30~40年利用できると仮定して、それがスピカビルへの移転の理由になるでしょうか。これまで述べたとおり、なり得ないのです。合併した新市の本庁舎の位置が今後30~40年間駅前のビルであるなどといつ決まったのでしょうか。このような重要事項を、スピカビルの活用を話し合う場で決めるなど筋が違います。市民の利便性や今後の筑西市の都市構想を無視した発想です。10年未満でスピカビルから再移転を主張する人もいます。これなど論外です。財政も市民感情も市民の利便性も無視しています。スピカビル問題が再び浮上するだけの話です。

 

 スピカビルの現実的問題として、活用については議論が尽くされ民間による活用はないと一部の人は強調します。しかしそれは間違いです。少なくとも前市長時代、ビルを丸ごと借り受け、リファインしてサブリースすることを提案した業者が存在しました。スピカビルの活用はそれほど難しものではありません。3,4階は行政、5階は民間(コナミ、その他)6階は商工会議所、コミュニティプラザ、公証役場、それなりに活用されています。赤字ビルでもないのです。地下と1、2階の空床問題です。問題をシンプルにすべきです。当面移転する必要もない本庁舎の移転問題を取り込んでくるなど、あまりにも議論が乱暴です。

 さらに重要な問題があります。今移転すれば、跡地問題が必ず出ます。スピカ移転推進は約2haの跡地に市民会館を再建せよと主張します。この問題は稿を改めます。

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