議員日誌165     住所表示の変更請願

 今議会に、旧下館地区自治会から、住所の表示の変更を求める請願が提出されました。旧下館地区の一部では、その住所の表示が、筑西市甲OOO番地というように、あたかも大字が甲、乙、丙であるような表記がなされています。地元の方たちは、この表記では生活しづらい、不便である、という理由から、大町、田町、稲荷町等のように、古来より使われてきた町名を使っています。そこで、正式な住所(市役所が交付する住民票の表示)を、筑西市下館大町甲OOO番地となるように請願したものです。

 地元住民の要望は明快で分かりやく、妥当性があります。是非とも実現させてあげたいものですが、ハードルは高そうです。これを実現するためには、事務方の相当な事務量が発生します。請願者の誤解もありました。法務局における土地の表示の変更が必要になりますし、所属自治会名と住所の表示の町名が一致しないケースが生じたりします。事業者にとっては印鑑、名刺、伝票、看板等の変更に伴う出費が予想されます。そればかりではありません。此度の要望には町名ばかりでなく下館がついています。これが実現すると、旧下館地区でも旧市街地のみ下館が復活し、何かしら不公平が生じています。総務委員会では、一部の議員から、今回の請願では下館を削除すべきという意見が出ています。

 請願は、本議会で採択となるでしょうが、これを受けた執行部は難しい対応を迫られそうです。地元自治会の皆さんも、実現するためには、誤解を解消し多少譲歩する覚悟も必要かもしれません。

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